前回の投稿の中で、今年は英語読書が捗らなかったと書きました。
最近ようやく少し落ち着いてきたので駆け込みで読み進めている本があるのですが、これがめちゃくちゃ面白いので紹介させてください。
The Culture Mapという本です。
実はまだ全部読み切れてはいないのですが、ざっくり言うとお国ごとの国民性を理解して仕事に活かそうみたいな本です。たぶん。
とにかく文化の違いを理解するのにとっても役立つ本で
例えば日本人といえば几帳面で時間に正確で…みたいなステレオタイプな国民性があると思うのですが、各国のそういう国民性を紹介してくれるのはもちろん
そういう国民性の度合い(几帳面さとか)ってどの国の人が見るかで感じ方が違うんだよ、というのを例をあげつつ教えてくれます。
主にグローバルな環境で仕事をする人が、上司や部下・同僚との関係構築に役立てるための本だと思いますが、移民の国カナダで暮らす自分にとっては
日常生活でも存分に生かせる知識だと思います。
日本に住んでいて理解に苦しむ行動や言動をする人に出会うと、もうこういう性格(特性)の人なんだと諦め半分で受け流すしかなかったのでそうしてきた気がするのですが、外国に住んでみるとそもそもの一般常識的な感覚?共通認識みたいなものがほぼ存在しないので、そういう性格の人だった場合もあるし、そういう文化で生きてきただけな人の可能性も出てきます。
人をジャッジしたい訳ではないけど、どうしてこういう発言になるのか、行動をとるのか、その背景を知れたらもっと深くその人を理解できるんじゃないかな
というか、単純にどうしてそうなるのか知りたいと思ってしまいます。
元々好奇心強めな性格なのかもしれませんが、カナダで英語を使って生活するようになってから余計に人に興味が湧いた気がします。
拙い言語力で生活をしていると、当然コミュニケーションに不自由があるので相手の言っていることを予想して対応する事が増えます。
相手の表情や声のトーン、”空気を読んで”勝手に解釈していく訳ですが、この時の解釈の仕方(相手の対応の受け取り方)って、発せられた言葉が正しく理解できていない以上
受け取り手の性格によって事実との差異が結構な確率で生まれてそうだな…とここ数年思っていました。
ポジティブな性格の人なら相手の対応もポジティブに受け取るだろうし、ネガティブな人はきっとよりネガティブに受け取ってしまうみたいな。
この本を読み進めていくことで、その受け取り方は性格だけでなくその人に根付いている文化の違いも加味されることに気づきました。
最近公共交通機関(バスや電車)を使って通勤しているのですが、たまに隣や向かいの席の座面に足を乗せている人を見かけます。
雪国カナダですから当然靴底はびちゃびちゃだったりドロドロだったりするのに、です。
日本でこういう人がいたら私は、行儀の悪い人だな→後のこと(周りの人のこと)を考えられないんだろうな→頭の悪い人だな という思考回路が巡るのですが
この考えをそのままカナダで当てはめるのはちょっと違うのかもしれません。
そもそも”人に迷惑をかけてはいけない”という考えがない文化(人に迷惑をかけるのは当然のこと、仕方のない事だから自分もかけるしかけられても受け入れるという考え)の国もあるでしょうし、迷惑以前に日本は相手のことを慮るという文化が他国より長けている気もするので
他国の人だと、座面に靴を乗せたら汚れる→次に座る人の服が汚れる という発想に至らないこともありそうです。
それを単純に頭の悪い人だなと思ってしまうのは、ちょっと違う気がしてきました。
いや、事実として席が汚れるのは迷惑なので行為自体は問答無用でやめて欲しいんですけどね。
それと、新しい家の管理費用の支払い方法をめぐる一件でも発見がありました。
我が家は10月1日付けで今の家を購入していて、5日には引っ越しが完了し住み始めていたのですが
管理会社から支払いに関する情報のお手紙が届いたのは8日でした。
そこには、毎月1日が支払日になっているので、引き落とし希望の人は20日までに銀行情報を提出するよう書いてありました。
すぐに必要情報を提出して11月12月と自動引き落としがされていたのですが、最近になって突然未払いの連絡がありました。
どうやら10月1日が最初の支払い日だったようです。
そもそも手紙が届いたのが8日で支払日が過ぎていたにも関わらず、”初回分はもう引き落としできないから直接支払ってね”的な案内がないのは不親切すぎるでしょ…
と思った夫はことの経緯を時系列で書き示し、この流れでどうして未払いが発生するのか理解できないとメールをしました。
要は、そちらの説明不足ですよね、と嫌味を言いたかったのです。
ですが、全く通じない‼︎
これも単に管理会社の人が鈍感とかそういうことではなくて、ハイコンテクスト・ローコンテクストの文化の違いからくるものだと思うととっても興味深いですよね。
(未払い分は次回の引き落とし時に上乗せして落としてくれることになって事なきを得ました。
もちろんローコンテクスト文化で生きてきた人の中にも察しが良い人もいるし、逆もいる。
世界的に見るとハイコンテクスト文化だと認識されている国でも、日本人からするとそうでもなかったり。
あまり自分は日本人という感覚を強く持って生きてこなかったのですが、カナダで暮らすようになって
自分の性格を形成する基礎に日本人的感覚が練り込まれていることに気付かされる日々。これはなかなか日本では得られない面白い経験だなと思います。
この本もいつもながら図書館で借りて読んでいるのですが、人気なようで常に次に借りたい人がいて貸し出し期間の延長ができず既に2度返却して今次の順番待ち中です。
もっとスラスラ英語が読めるようになりたいっ!!
今回は夫のアカウントも使って予約したので、流石に全部読み切れるかな。
自分が考えることを言語化するのって本当に難しいですね。
私はブログを通して自分の考えていることや見えているものをシェアして、誰かの何かのきっかけになれたら良いなと思っているのですが
(自分の日本語力維持のためでもあったりしますが)
それは必ずしも言葉だけでシェアする必要はないのかと最近思い始めました。
というのも森暮らしを夢見ていろんな動画(ひたすら作業しているものとか)を見るのですが、やっぱり映像から感じるものって大きいよなと。
自分の考えや生活スタイルをシェアすることで、こういう暮らし方(生き方)もあるよと選択肢を提示できたら素敵だなと思うのですが
それには映像もあったほうが伝わりやすいのかもしれません。
なので今後は、このブログの補足というのか延長的な感じでたまに動画も作っていきたいなと考えています。
2025年やりたいこと100リストの1つですね。
編集スキルは皆無なので、来年から勉強していこうと思います♪
最後に、ちょうど近所のクリスマスイルミネーションがとんでもないお家を見に行ってきたので、練習がてら撮った細切れ動画をつないだものを載せておきます。
一般のお家でここまで装飾されているのはカナダでも結構珍しいんじゃないかなと思います。普通に夢の国に来たみたいに興奮しちゃいました。