
日本滞在期間も残り1週間となりました。
たくさんの友人に会えて、美味しいものを食べて、新たな視点や刺激ももらって本当に贅沢な日々を過ごしています。
細かいことはまた改めてまとめたいなと思っているので、今日は母校の文化祭に行って考えたことをメインに書きたい思います。

私は中学生の頃に服作りに興味を持ち、その頃から服飾専門学校に行く事を決めていました。
当時の学力だと結構チャレンジングなレベルでしたが、短期決戦的な詰め込み猛勉強をして、文化祭でファッションショーを開催していた高校を受験しました。
入学祝いではミシンを買ってもらい、3年間自己流ですがちょこちょこ服作りを始めていました。
なので憧れの専門学校へ入学出来た事は、私にとって夢がひとつ叶った位に大きな出来事でした。
まぁそうは言っても専門学校なので、基本高校卒業資格があれば誰でも入学出来るんですけどね。←
服作りに没頭した2年間は、私の人生で1番努力した密度の濃い期間となりました。
高校時代に我流ながら3年間服作りをしていたのに、私よりスキルの高い生徒がそこら中にいて、雑誌の中から飛び出してきたような、センスの塊みたいな人しかいないような空間で。
自分って何者なのか、個性って何なのか。
見失わないように、流されないように踏ん張って。。。
とにかく必死で。
そんな葛藤や不安と、寝不足との戦いの2年間でした。
当時は本当に寝る間も無くて、通学電車の中で吊り革とおじさんの肩をかりてよく睡眠をとっていましたね。超迷惑‼︎
前置きが長くなり過ぎましたが、そんな思い入れのある母校の文化祭に行ってきました。


文化祭のメインイベントはやっぱりファッションショーです。
生徒からデザインを募集して、企業から提供してもらった生地を使い選抜されたコレクションの服を作ります。

私が学生だった頃は、生徒と同じ位もしくはそれ以上に先生というか学校側が運営に手を出している感じでしたが、近年は学生主体で企画運営されているようでした。
去年のショーのメイキング動画がYouTubeに上がっていましたが、ステージの形態が当時とも今年とも違っていて、毎年工夫しているんだなと分かりました。
ショー全体的には当時の方がよりプロっぽさというか、正統派なファッションショー感があって、今回のショーは良い意味で学生らしいエネルギーを感じるショーだったなと思いました。

まぁ時代や自分の経験値、思い出補正など色々が混ざっていると思うので何ともですが。

各科の授業内容を展示している教室も覗いてみましたが、当時自分が専攻していた科のカリキュラムは若干変わっている気がしたり、模範作品のクォリティが高まっている気がしました。
そして模範作品として展示されている作品には生徒の名前がついているのですが、留学生であろう名前が多いのにも驚きました。
当時も留学生はそこそこいましたが、やっぱり言語の壁に苦戦していたのか、期限内に作品提出するのが日本人生徒よりも大変そうな印象がありましたね。
当時は提出期限がかなり厳しくて、どんなに良い作品でも期限に間に合わなければ評価は下がるし展示作品に選ばれる権利もありませんでした。
今はいくらでもネットで言語学習出来るようになったからなのか、単に日本人学生の数や結果が及んでないだけなのか。
実はこの日夫が兵庫へ行く予定になっていて、その予定に合わせて一緒に4時半起きで出発したので、日中は眠気で頭が少しボーッとしていました。
建物も校内もあんまり変わっていなくて、目に入る風景と眠たい感じがまさに当時に戻ったような気分になりました。
まさにノスタルジー。

しかも1人で周っていたので、寂しいとかではないけど、当時も精神的には1人孤独で戦っていたなーと思いを馳せてしまいました。
あの時あれだけ頑張れたんだから、自分は大抵の事は乗り越えていけるんだ!という心持ちでいつも生きている…かどうかは分かりませんが。
今は服作りを仕事にしている訳ではないけど、あの時の経験があるからカナダで今の仕事に就けていると思うと、やはりかけがえの無い時間だったし、確実に私の財産になっているんだなと思えます。
専門学生時代は、確実に私の過去40年間でのハイライト上位に入る出来事ですね。
ただ時が経ち過ぎて、この思いや出来事を表に出すと過去の栄光感が半端ないな…と自分で自分に少し引いてしまいます。
カナダに移住して永住権を取ったこと。そこから一馬力で家を買ったこと。
それらも大きな出来事ではあるけど、あの時ほどの必死さはなかったように感じます。
必死に、がむしゃらに走り抜けたから素晴らしいとか、美しいという訳ではないけど
20年前の出来事が今の自分の人生のハイライト上位に入っているというのはどうなのよ?!
と考えてしまいます。
今がこの人生のハイライトだな!と言えるくらいの日々を重ねていけたら良いのかもしれませんね。簡単ではなさそうですが。
そしてそのために自分たちが身を置くべき環境はどこなのか、やりたいことはなんなのか。
この日本旅を通してインプットした感覚を材料に、カナダに戻ってから煮詰めて考えていきたいなと思うのでした。

