うまく書けるか分からないですが、ユーコン（というか生まれ育った場所以外のところ）で生活をしてみて、自分の価値観を見失いそうになる時があって、あえて（既存の価値観を）手放した方が良いのか、失くさないように留めておいた方が良いのか。答えはあるようで無いのですが、とりあえず書きます。（総じて謎ブログ）
人それぞれ感覚は違っていて、それはほぼほぼ同じ環境で生まれ育ったクラスメイトですら違ったりして、時に衝突したり歩み寄ったりして他人との関係を築いていきますよね。
それでも、同じ日本で生まれ育った人同士であれば常識という共通認識があって、少なからずそれも感覚の尺度に加味されているんだと思います。もちろんこの常識には幅があって、人を殺してはいけないというような全世界共通的に常識とされるものから、その国や地域ならではの常識もあると思います。
他人を批判する人は、常識と自分の感覚がごっちゃになっていて、自分の価値観は常識的だと思い込みそれに当てはまらない人を批判してしまうんでしょうね。その常識自体が全世界共通認識かどうかも分からないのに。
こんな事を感じたり考え始めたキッカケはとっても小さな事で、
例えばゴミについて
日本では屋外にゴミ箱が設置してある場所は殆ど無いです（無くなりました）よね。それでも路上にゴミが落ちている事はあれどそんなにたくさんはありません。こちらでは屋外にゴミ箱が設置しているにも関わらず、日本と同じくらいゴミが落ちています。しかも目の前にゴミ箱があるような場所でも。手を伸ばせば捨てられるのに…何で？
分別に関しても、日本と比べるとかなり緩いです。ビンカンなどリサイクル出来る物は回収業者に持って行くと換金してもらえたりするのですが、私の周りでやっている人は少ないです。また電池など日本では危険物扱いの物も普通に捨ててます。そもそも可燃不燃の分別自体が無いです。生ゴミと一般ゴミとリサイクルだけ。日本のゴミ分別はゴミ処理施設の問題もあるのかもしれませんが、地球環境を守るという観点でも分別してゴミ自体を減らすのって大切な事じゃなかったっけ…？
例えば食事について
仕事をしていると、チェックアウト後の部屋にピザの箱が置いてある事がありますが、基本食べ残しています。1.2ピースなら食べきれなかったのだろうと思いますが、中には1.2ピースしか食べていない場合もあります。確かにピザはボリュームがあるけど、じゃあ何故そんな大きなサイズを頼む？しかもそれを平気で捨てられるのって…何で？
外で食事をしていて食べきれなかった場合、こちらではパックなどに詰めて持ち帰れるようにしてくれます。それで持ち帰ってきた物も、結局手をつけずに捨てていく人もいます。結局パックがゴミになるじゃん…
これらってたまたま私が目の当たりにしただけで、ユーコンに住む人みんながそうしている訳じゃないし、そもそも私の価値観と常識から見ると何で？って感じるだけの事なんですよね。
ゴミに関しても、ゴミ箱があるお陰で今の状況が保てていて、もし無かったらもっともっと路上はゴミで溢れているかもしれないし、単純にゴミを分別せずに捨てると有毒ガスが出るんじゃないかとか思っているけど、そもそもゴミになり得る物自体が改良されて今や有毒ガスが出ない（さらには土に還る）かもしれないし、日本でも電池を危険物とされたのも最初からではないとのこと。
食事に関しても、残さず食べる事が最善で、残してしまう事は生産者に申し訳ないみたく思っていたけど（何より勿体ないしね）、お金を払って買った物をどうしようと所有者の自由だし、買った時点で生産者には利益があって、残した事で利益が減る事はない（動物に関してはあえて触れません）
そんな風に、自分の感覚とは違う視点で考えてみると、必ずしもそれがあり得ない事（行為）では無い気がしてきました。
日本にいる時よりも、こんな風に、こうゆう考え方の人もいるのかも⁈と考える余裕が生まれた事は、自分にとってかなりプラスだなと思います。日本にいた頃は、「普通〜でしょ」とか、「この位察してよ‼︎」というようなあまりに自分勝手な思考が先に出ていた気がします。（もちろん今でも少なからず思ってしまう事はありますが。。）
やっぱりこのユーコンの大自然に囲まれて生活している事って、私にとってはとても贅沢で幸せな事だなーと思います。冬が超寒くてもね。心も体も健康になってきているように感じるし。冬が超寒くてもね。
誰と生きていくか、と同じ位、何処で生きるかも大事なことですね。
と言うわけで、ついに新しい引越し先が決まりました！今度のお家はベースメントなのですが、玄関からトイレキッチン洗濯機まで全て専用です。しかもオーナー夫妻がとっても素敵な方々で、私たちが住みやすいようにといろいろ考えたり動いてくれます。長期で住む予定なので、良い関係を育めそうなオーナーで本当に良かったです。３月から住み始めるのですが、今から楽しみ過ぎてわくわくしている私たちです♪
